平成元年(1989年)より始まった富士産業の育毛剤の開発には、とてつもない時間と地道な努力が不可欠だった。
人々の健康に留意した自然の素材で製品をつくりたい、という開発者達の強い想いがあったからだ。
共同研究の扉は、まず、髪にいいと昔から伝えられてきた生薬の検証から開かれた。さまざまな植物からエキスを抽出し調べていく。
それは、まさに、根気のいる研究だった。調べた数は、130種類以上にまでのぼった。そのなかから浮かび上がったのが、桑白皮(そうはくひ)と桐葉(きりは)である。
研究開始から7年後。
平成7年には、まず男性用の「毛歓」という製品が誕生した。桑白皮エキスを配合した育毛剤なのだが、これは、研究者である桑名氏の名にちなんで、桑を調べていたことがきっかけだった。
まさに、ひょうたんから駒。富士産業の研究には、偶然の女神がついていたのである。そして、次が桐葉である。女神の微笑みは、さらに次なるターゲットへと向けられていた。















