自然界の"真実"を「奇跡のリンゴ」が教えてくれた
「私も孫がおるので、体にいいものを食べさせないといかんと、米の自然栽培をはじめました」と語るのは最初に米づくりに取り組んだ生産者の山田徳三郎さん。手作業での草刈りや害虫の駆除には苦労するものの、未来の子供たちのために木村式自然栽培の輪を広げていきたいと意欲を見せます。
ナチュラル朝日が育つ田んぼには、メダカやトンボ、ドジョウなどの生き物がたくさんいます。農薬を使わないからこそ、害虫を食べてくれるカエルやクモなどの生き物が現れ、バランスの整った生態系ができるのです。
一般的な稲の苗が15cm間隔のところ、ナチュラル朝日は30cm間隔で植えられます。そのため、同じ面積辺りの収穫量は少なくなりますが、しっかりと根を張り、土中の養分を十分に吸収します。その根は一般的な稲の根と比べ、約2倍も大きくなり、生命力の強いお米を育てるのです。
手作業での草刈りや田んぼの水位をこまめに調整したりと、ナチュラル朝日が育つまでには大変手間がかかります。
しかし、土を育て、稲自体の能力を引き出すために、その成長を観察して手をかけて育てます。農薬や肥料に頼らず、稲の生命力を高めらることが美味しさへと繋がるのです。
木村式自然栽培にふさわしいお米として選ばれたのが、岡山県の在来種「朝日」です。人工交配していない、日本で唯一残っている旭系の品種で、コシヒカリやササニシキの祖先でもあります。もち米と交配していないため、モチモチではなく"ふっくら"とした粘りがあるのが特徴。お米本来の香りと旨みが感じられます。
コシヒカリ・ササニシキの祖先
NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会は
ラムサール・ネットワーク日本が推進する
「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」へ参加しています。
自然栽培米「ナチュラル朝日」は生命力が強く、粒がしっかりしています。精米、玄米ともに普段のお米を炊飯する時より、やや多めの水加減で炊飯されるとより美味しくお召し上がりいただけます。
一般的な精米と同様に1〜2時間水に浸し、炊く直前に水切りをし、お水をいれかえて炊いてください。
自然栽培の玄米は一般的な玄米よりも長めに水に浸してください。6〜7時間以上水に浸してから炊いてください。
直射日光、高温多湿を避け、涼しい風通しのよいところで保管してください。
においが移りやすいため、洗剤や化粧品の近くで保管しないでください。